2019年3月16日放送 第519回
スマホを置くだけで充電できる充電器のしくみを解説!
(1)
交流電源につなげたコイルを用意しました。
(2)
もう1つ、LED電球をつなげたコイルを用意しました。この2つのコイルは線でつながっていません。
(3)
電球につなげたコイルを、電源につながったコイルに近づけます。すると・・・
(4)
電球がつきました。電源と電球は直接つながっていないのに、電球に電気が流れたわけです。
(5)
仕組みを解説しましょう。まず、コイルに電気が流れるとコイルから磁力が発生します。
(6)
また、コイルに流れる電気は交流なのでプラスとマイナスが入れ替わっています。そのため、コイルに発生した磁力の向きは一定ではなく、常に変化しています。
(7)
磁力が変化しているところに、もう1つのコイルを近づけると、このコイルにも電気が流れ始めるのです。これを『電磁誘導』といいます。
(8)
つまり、電源につなげた(充電器の)コイルによって磁力を発生させ、その磁力によって(スマホ本体の)コイルに電気を発生させているのです。これが置くだけでスマホを充電できる充電器のしくみです。
(9)
このしくみを使った家電が『IH調理器』です。IH調理器の上に、電球をつなげたコイルを置きます。すると・・・
(10)
電気がついた!
(11)
IH調理器の中を見てみると、このようにコイルが入っています。このコイルに電気を流し、発生した磁力によって、上に置いたフライパンなどに電気が流れ、熱くなるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。