2019年3月23日放送 第520回
風が生み出す不思議な現象!
(1)
ドライヤーと紙風船を用意しました。ドライヤーの風を使って紙風船を浮かべる実験です。
(2)
まず、上向きに風を送り、紙風船を浮かべます。ドライヤーの風の上に乗った状態になることで、紙風船は浮かびます。これは、あまり不思議な現象ではありません。不思議なのはここからです。ドライヤーをななめにしていくと・・・
(3)
ななめにしても紙風船が落ちません。風の向きをななめにしても、紙風船を浮かべることができるのです。
(4)
なぜ、紙風船は落ちないのか?解説しましょう。紙風船に向けてななめに風を送ります。
(5)
すると、風船が丸くなっているので、上の部分でドライヤーの風が曲げられます。この時に、風船を引き上げる力が生まれるのです。この力を『揚力』といいます。
(6)
揚力は、飛んでいる飛行機の翼の部分でも生まれ、飛行機の羽を引き上げる力になっているのです。
(7)
大きな風船ではどうでしょうか?今度は強い風を出せるブロワーを使います。
(8)
浮かべることができました。浮かべるモノが大きくなっても、丸みを帯びた部分に強い風を送れば、揚力も強くなり大きな風船でも浮かべることができるのです。
(9)
さらに、沢山の風船をリング状につなげたモノでもやってみます。
(10)
見事、回転しながら浮かんでいます。ポイントはリングの上側に向けて風を送ること。リングの上をなぞるように風を送ることで、風が上側で曲げられ、揚力が生まれて、浮かぶのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。