2019年4月6日放送 第522回
火力発電で使う燃料の1つが「天然ガス」。天然ガスはその特徴を利用して、海外から一気にたくさん運んできます。そんなガスの性質にまつわる実験!
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袋の中には、天然ガスの主成分であるメタンガスが入っています。
(2)
これをマイナス196℃の液体窒素で冷やします。すると・・・
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袋がしぼんだ!
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袋の下の方を見てみると、液体が見えます。袋に入れたメタンガスを冷やしたことで、気体から液体に変化します。この時、体積がおよそ600分の1になったため、袋がしぼんだのです。
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天然ガスは、マイナス162℃まで冷やして液化し、体積を600分の1にすることで、1度にたくさん運ぶことができるのです。
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もう1つ実験してみましょう。液化させたメタンガスをフラスコに移しました。ここに火を近づけると・・・
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火がついた!
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フラスコの中では、液化させたガスが周りの熱で温められ、どんどん気化しています。その気化したガスがフラスコの外で空気と混ざり燃えているのです。
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面白い現象をお見せしましょう。液化させたメタンガスが試験管に入っていて、火がついています。これを鉄板に流すと・・・
(10)
火の玉みたいになりました。液体のメタンが、鉄板の上で気化し続けることで『ライデンフロスト現象』がおき、気化しているガスに火がつくことで、まるで、火の玉が転がっているように見えるのです。
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火力発電の燃料として使われている天然ガス。こちらの施設では、液化したガスが流れる配管に海水をかけることで、一気に気化させ、ガスにして発電所に送っているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。