2019年4月27日放送 第525回
これは、絵のように見えますが、実は違います。
ある科学の現象を利用することで、この不思議な模様を作り出すことができるのです。
(1)
木の板を用意しました。この板に電極を使って電気を流します。
(2)
重曹の水溶液を、板の表面に塗ります。板に電気を流すと・・・
(3)
光ながら黒い部分が伸びていき、不思議な模様になりました。
(4)
表面が燃えて焦げたように見えます。模様は、木が炭化することで、描かれています。
(5)
重曹の水溶液は、水とは違い、電気が流れます。板に電極をつないで、表面に重曹を塗ると、板の表面に電気が流れるようになります。
(6)
すると、電極の部分が熱くなり、部分的に板の表面が乾きます。乾いた部分は電気が流れないので、電極と濡れている部分の間で放電が起こります。
(7)
この放電の熱によって、木の板が炭化し、黒くなります。実は、重曹には炭化を助ける作用もあるのです。
(8)
炭化した部分は電気が流れやすくなります。すると、炭化した先端に色々な方向から電気が流れ込んできます。その結果、木のように枝分かれしながら炭化が進み、模様が描かれるのです。
(9)
このような模様は電気の流れ以外でも、見ることができます。これはロシアのプトラナ台地を上空から見ると、実験と同じような美しい模様を見ることができます。これは、水の流れによって自然に作られたものなんです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。