でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2019年5月18日放送 第528回

「電気の質」

実は、電気にも『質の良い電気』と『質の悪い電気』があります。
電気の質とはどのようなモノなのでしょうか?

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実験装置を用意しました。手回し発電機が発電所です。この発電機がそれぞれの家の電球につながっています。


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さらに、電圧を見るための電圧計が取り付けてあります。まず、手回し発電機を回して発電し、1つの家が電気を使ったとします。電球が明るく点き、電圧計は3ボルトを指しています。


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では、2軒目、3軒目の家も電気を使い始めます。すると・・・


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電球が全部点きましたが、1つだけの時と比べ、暗くなっています。電圧も下がっています。つまり、使われる電気の量が増えたことで、電圧が下がってしまったのです。これが『電気の質が悪くなった状態』。


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このような状態になると、電化製品や工場の機械などに支障が起こります。


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質の良い電気にするためには、使われる量に応じて発電する量を増やす必要があります。発電機を回すスピードを上げると、全部明るくなり、電圧も戻りました。このように、電気の使用量に合わせて発電する量を増やし、電圧を安定させることが重要なのです。


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今度は、2軒の電気を消し、使われる電気の量を一気に減らします。すると・・・電圧が一気に上がりました。これも『電気の質が悪くなった状態』なのです。


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使われる量が少なくなれば、発電する量も減らさなくてはいけないのです。


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電気の使われる量が急激に増えたり、減ったりすると、電圧や周波数が変わり、停電の原因になるなど、質の悪い電気になってしまいます。そのため、電気の使われる量に合わせて、発電の量を管理し、常にバランスをとることが、質の良い電気を保つために大切なのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。