2019年6月15日放送 第532回
最初に電池を発明した人物、それがイタリアの物理学者「ボルタ」です。
(1)
ボルタが作った『ボルタ電池』を再現してみました。
(2)
食塩水が入った箱に、銅板と亜鉛板が差し込んであります。1つでおよそ0.7ボルト。これが3つつながっています。
(3)
端の銅板と亜鉛板に、LEDをつなぎます。すると・・・LEDがつきました。
(4)
食塩水に入れた亜鉛板は少しずつ溶けていきます。この時、電子が生まれ、銅板側へ移動します。このように、電子が移動することで電池として使うことができるのです。
(5)
ボルタは電池を直列につないで、様々な実験をしました。そこで今回は、50個の『ボルタ電池』をつないでみました。これでおよそ35ボルトになります。
(6)
ボルタは、電気がどれくらい流れているのか確かめるため、電池に指を入れて、電気の感じ方によって、流れる強さを計っていたそうです。
(7)
今回は、マッサージ器を使って再現してみましょう。スタッフの腕にマッサージ器の電極を貼り、ボルタ電池につなぎます。すると・・・
(8)
自分の意思とは関係なく動いてしまいます。筋肉は脳からの電気信号によって動くので、電気を流すと、勝手に指が動いてしまうのです。
(9)
ボルタ電池の発明によって様々な電気実験ができるようになりました。その1つが『水の電気分解』です。2つのパイプに水が入っています。パイプの中の電極を『ボルタ電池』につないで、水に電気を流します。すると・・・
(10)
泡が出てきました。亜鉛板につないだ方からは『水素』、銅板につないだ方からは『酸素』が出ています。その割合は2:1.実は、水を電気分解することで、水は水素原子(H)2個と酸素原子(O)1個でできているのがわかるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。