でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2019年7月6日放送 第535回

「カラスの巣で停電!?」

電線を通って、私たちの元まで来ている電気。
この時期、大きな問題になっているのが、電柱に作られた『カラスの巣』による停電です。
なぜ、カラスの巣で停電が起こるのか?

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電柱と電線の模型を使って実験してみましょう。2本の電柱の間に、電線が張ってあります。さらに、電柱から家へと引き込み線がつながっています。


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電気を送ると・・・家の電気が点きました。これが正常な状態です。


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こちらがカラスの巣の模型です。土台の部分に金属が使われています。町に進出したカラスは、針金ハンガーなど金属も巣作りに使うケースが多いのです。


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カラスがこういう巣を、電柱と電線の間に作ったとします。すると・・・家の電気が消えてしまいました。カラスの巣によって電気が届かなくなり、停電したのです。


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カラスが巣作りのために運んできた木の枝や、針金などが電柱上の設備に触れると漏電(ろうでん)、電気が外へ漏れてしまいます。その結果、家に電気が届かず、停電が起こるのです。


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実は、漏れた電気は、地面へ流れていました。そこで、電柱と地面の間にLEDを取りつけました。家の電気は点いていますが、LEDは消えています。


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では、もう一度、電柱に巣を置いてみましょう。すると・・・家の電気は消え、地面に取り付けたLEDは点きました。


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巣によって漏電した電気が地面に流れ、停電したのです。


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実際に撤去したカラスの巣がこちらです。土台の部分に針金ハンガーが使われています。町で手に入りやすく、頑丈なハンガーは巣作りに適した素材なのです。


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電力会社では、停電事故防止のため、電線や電柱を点検し、停電につながる危険性のあるカラスなどの巣を取り除く作業を、必要に応じて行っています。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。