2019年7月13日放送 第536回
強力な磁力を持つネオジム磁石を使った魔法のような現象!
(1)
これは、厚みが3cmのとても分厚い銅板です。
(2)
この銅板の上にネオジム磁石を落とすと・・・着地する瞬間に、急にブレーキがかかったような不思議な動きをします。一体、何が起きたのでしょうか?
(3)
銅板にネオジム磁石が近づくと、銅板に電流が流れます。これを『渦電流』と言います。
(4)
電流が流れたことで、銅板にネオジム磁石と反発する磁力が発生します。そのため、磁石にブレーキがかかり、ゆっくり落ちるのです。
(5)
本番はここから。銅板をマイナス196℃の液体窒素を使って冷やします。
(6)
ここにネオジム磁石を落とすと・・・一瞬、磁石が宙に浮くほど、強い反発を受けてから、ゆっくり着地しました。
(7)
金属を冷やすと、電気抵抗が小さくなり、電流が流れやすくなります。冷やした銅板に強力な磁石が近づくと、電気抵抗が小さくなった分、多くの電流が流れます。その結果、銅板で発生する磁力も大きくなり、強く反発するようになるのです。
(8)
『金属は冷やすと電流が流れやすくなる』。その証拠をお見せしましょう。何重にも巻いた電線が電源と電球につながっています。
(9)
スイッチを入れると、電球が点きましたが、暗い状態です。
(10)
そこで、銅線を液体窒素に入れて冷やします。すると・・・電球が明るくなりました。銅線を冷やすことで、電気抵抗が小さくなり、電流が流れやすくなったため、電球が明るくなるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。