2019年7月20日放送 第537回
実は、酸素も液体になります。液体酸素で酸素の性質に迫ります!
(1)
まずは、液体酸素を作ります。こちらの袋には、気体の酸素が入っています。これを冷やして、液体に変化させる訳ですが、酸素を液体にするにはマイナス183。ものすごく低温にしなくてはいけません。
(2)
そこで使うのはマイナス196℃の液体窒素です。液体窒素に酸素を入れた袋を入れ、冷やします。
(3)
気体から液体に変化すると体積がへるので、袋が縮みます。
(4)
袋を取り出すと中に液体が見えます。これが『液体酸素』です。
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この作業を繰り返して、沢山の量の液体酸素を作りました。色は青色。気体の酸素は無色ですが、液体酸素は青色をしているのです。
(6)
この液体酸素を使って実験しましょう。こちらは強力な磁力を持つネオジム磁石です。これを液体酸素に浸けると・・・
(7)
液体酸素が磁石にくっついています。酸素は『常磁性』の物質で、ごくわずかですが磁力をもっています。そのため、液体なのに磁石にくっついたのです。
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次の実験は鉄線を使います。鉄線の先を熱して、液体酸素に浸けると・・・
(9)
激しく燃えました。酸素は燃焼を助ける性質があります。液体酸素は濃度が高く、酸素がどんどん供給されるので、激しく燃焼するのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。