2019年8月31日放送 第543回
この絵は『マーブリング』と呼ばれるモノです。
この不思議な模様の秘密に迫ってみましょう。
(1)
使うのは絵の具(アクリル)です。この絵の具を洗濯ノリと水を混ぜたモノに垂らします。
(2)
絵の具が水の上に乗るように浮きました。洗濯ノリと水の表面張力により、絵の具は水面に広がっていきます。
(3)
水面につまようじを刺して、ゆっくり動かします。すると、絵の具どうしが混ざることなく、不思議な模様になります。
(4)
ここに紙(和紙)をかぶせ、色が染み込むまで、少し待ってから、取り出します。
(5)
すると、この通り。きれいなマーブリングの画がプリントできました。
(6)
でも、不思議じゃありませんか?水に浮かべた絵の具どうしが、なぜ混ざらないのでしょうか?
(7)
こちらの3色の粘土を用意しました。
(8)
粘土を重ねて、何度も折り曲げていきます。
(9)
6回繰り返して、最後に丸めました。粘土はどのように混ざったのか?断面を切って見てみましょう。
(10)
何度も折り曲げて、粘土を混ぜたように見えましたが、この通り混ざっていません。つまり、粘土を混ぜるには、この程度の作業では、全然足らない訳です。
(11)
これは絵の具でも同じ。マーブリングは、つまようじをゆっくり動かしています。つまり、色が混ざるほど激しく動かしていないので、このような模様を作ることができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。