2019年9月14日放送 第545回
1869年にメンデレーエフが発表した「周期表」は、今年で150周年。
原子番号順に並んでいますが、縦に並んだ元素は、性質が似ています。
一番左の列は『アルカリ金属』とも呼ばれています。どんな物質なのでしょうか?
(1)
3つのアルカリ金属を用意しました。電池などで使われる『リチウム』、体に必要な元素である『ナトリウム』同じく体に必要な元素で、果物に多く含まれている『カリウム』です。
(2)
どれも、比較的やわらかい金属です。リチウムをカッターで切ってみると・・・
(3)
断面に金属らしい光沢が見えます。
(4)
しかし、ちょっと時間がたつと、酸素とくっついて色が変わってしまいます。実は3つとも、とても酸化しやすい金属でもあるのです。
(5)
この3つの金属は、水と反応し水素を発生します。まずは、リチウムを水につけます。
(6)
火を近づけると・・・燃えました。水素が発生している証拠です。
(7)
続いてナトリウムです。水と激しく反応しています。
(8)
火を近づけると・・・やはり、水素が発生しているので、燃えます。
(9)
最後にカリウムです。カリウムと水の反応による熱と、発生した水素で自然発火しました。水と反応して水素を発生するという特徴は一緒。しかし、反応の仕方は様々あり、少しずつ違うのです。
(10)
周期表を発表し、未発見の元素も予言していたメンデレーエフは、1906年、ノーベル賞にノミネートされるも、1票差で逃しているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。