2019年10月26日放送 第551回
柔らかくて硬い!?不思議なダイラタンシー風船
(1)
この風船を床に叩きつけます。
(2)
風船が変形し、割れません。
(3)
さらに面白い特徴があります。風船をにぎったり、ゆっくり引っ張ると柔らかく変形します。
(4)
しかし、木の板で風船を叩くと、硬いモノを叩いたような音がします。
(5)
風船の中に入れてあるのは、でんぷん粉を水に溶かしたモノ。
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この液体を手に取って強く握ると硬く、固体のようになります。力をかけなければ、液体のように柔らかくなります。この現象を『ダイラタンシー』と呼びます。
(7)
でんぷん粒子は、外から力をくわえると、表面の水が内部に移動します。その結果、表面が乾いた状態になるので硬くなります。
(8)
力をかけず、静かな状態にしておくと、表面に水が戻り、液体のようになるのです。
(9)
では、作り方を紹介しましょう。でんぷん粉200gと水150mlを混ぜます。
(10)
混ぜた材料をそのまま風船に入れるのは、難しいですよね。そこで、底の部分を切ったペットボトルを使います。
(11)
キャップには穴が空けてあります。ここにテープを張って弁を作ります。
(12)
ペットボトルの切り口に風船を取りつけキャップの方から空気を吸いだし、風船を膨らませます。
(13)
そこに混ぜて作った材料を入れ、風船を取り外し、口を閉じれば『ダイラタンシー風船』の完成です。
※ダイラタンシー風船は長時間たつと素材が傷みます。遊び終わった後は、処分しましょう。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。