2019年11月9日放送 第553回
街でよく見かける街路灯。なぜ暗くなると自動で点灯するのか?
今回は自動点灯で使われる技術を1つ紹介します!
(1)
こちらに電源とLEDを使った回路があります。電源とLEDの間にあるのは『CdS』と呼ばれるモノです。
(2)
CdSに光を当てると・・・LEDが点きました。
(3)
CdSとは『硫化カドミウム』のこと。光によって、電気抵抗が変化する特性を持っています。
(4)
普通の状態では、硫化カドミウムが電気回路を遮断した状態になっています。
(5)
光を当てると、硫化カドミウムの電気抵抗が下がり、電源とLEDの回路がつながるので、点灯したのです。これを応用したのが、暗くなると街灯が自動点灯するシステムです。
(6)
用意したのはCdSを応用したスイッチ。暗くなると自動で点灯する装置です。今は明るいので、電球が消えています。
(7)
CdSの部分をキャップで隠して、暗い状態を作ります。すると・・・
(8)
電球が点きました。
(9)
CdSを隠すと、金属の部分が動きます。これがスイッチになっています。
(10)
明るい状態では、CdSは電気抵抗が下がっているため、回路に電気は流れています。この流れている電気で、金属が温まり曲がっています。つまり、金属が熱で曲がることで、電球のスイッチが切れた状態になっている訳です。
(11)
暗くなると、CdSの電気抵抗値が上がり、回路に電気が流れなくなります。
(12)
すると、熱で曲がっていた金属が冷えて戻り、電球のスイッチがつながります。その結果、電球が点いたわけです。硫化カドミウムの性質をうまく利用することで、暗くなると自動で点灯するスイッチを作ることができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。