でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2019年11月30日放送 第556回

「磁石の弱点」

とても強力な磁力を持つ『ネオジム磁石』実は、ネオジム磁石にも弱点があります!

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金属の細い板の上に2種類の磁石が乗っています。強力な磁力を持つネオジム磁石と、ネオジムより磁力が弱いフェライト磁石です。


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それぞれの磁力によってクリップを浮かせます。


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では、金属の板をバーナーで熱してみましょう。すると・・・


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磁力が強いネオジム磁石の方のクリップが先に落ちました。


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バーナーによって磁石が高温になると、磁石の中の磁性体が激しく動き、一方向に揃っていた磁力の方向がバラバラになってしまいます。その結果、磁力が弱まります。


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磁力が弱まる温度を『キュリー点』と呼びます。キュリー点は磁石の種類によって異なり、フェライト磁石がおよそ450℃、一方、ネオジム磁石はおよそ330℃です。フェライト磁石よりも断然、強力な磁力を持つネオジム磁石ですが、実は、フェライト磁石よりも熱に弱いのです。


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こちらは、熱によって磁力が弱くなる性質を利用したオモチャです。針金をロウソクの火で温めると・・・


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針金が動いて、音を鳴らしました。


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二股になっている2本の針金は磁石によって磁力をもっています。


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片方の針金が熱せられて、磁力を失うと、もう一方の針金が磁石に引き寄せられます。


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引き寄せられた針金は、熱せられて磁力を失いますが、もう一方の針金は冷えて、磁力が復活、引き寄せられます。これを繰り返しているのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。