でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2020年2月15日放送 第567回

「ロウソクの科学 燃え続けるヒミツ」

イギリスの科学者マイケル・ファラデーがロウソクにまつわる様々な不思議について実験を見せながら講演を行いました。それをまとめた本が「ロウソクの科学」です。今回は、その一部をご紹介します!

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ロウといっても、実は色々な種類があります。一般的な「パラフィン」を使ったモノ。ミツバチの巣からとれるロウを使った「ミツロウ」。植物を原料とする「木蝋(モクロウ)」。こんなふうにロウソクは、色々なロウを使って作ることができるのです。


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そもそもロウソクは、なぜ消えることなく燃え続けるのか?ロウソクの芯に火をつけると、その熱によってロウが溶け上の部分にたまります。液体になったロウは、芯によって吸い上げられ、熱によって気化し、燃え続けているのです。


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では、なぜロウは重力に逆らって上にあがるのでしょうか?実は、この疑問についてファラデーは、食塩を使った実験で検証しています。


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シャーレに食塩のかたまりがあります。この食塩の下の部分に、青インクで色をつけた色水をたらします。すると・・・


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食塩の上まで色水が上がっていきました。これは『毛細管現象』と呼ばれ、食塩の細いすき間を液体が上昇する現象です。


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ロウソクの芯でも、この毛細管現象が起こっています。ロウソクの芯の繊維には、細いすき間があり、ロウがのぼり続けるため、消えずに燃えるのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。