でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2020年2月22日放送 第568回

「うなりのヒミツ」

なぜ、お寺の鐘は波打つように聞こえるのでしょうか?

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こちらの2つのスピーカーから同じ周波数の音、500ヘルツの音を出します。しかし、お寺の鐘のような波打つ音は聞こえません。


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そこで、片方だけ周波数を上げます。すると・・・音が波打つように聞こえました。


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音は、空気を振動させ波として伝えていきますが、そこに少し異なる周波数の音が重なると波を打ち消しあう部分と強め合う部分があらわれます。


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その結果、音の強弱が波打つように聞こえるのです。この現象を『うなり』と言います。お寺の鐘がうなって聞こえるのは、鐘をついた時、わずかに周波数の違う2種類の音が同時に出ているからなのです。


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実は『うなり』の現象は、目で見ることもできます。等間隔に黒のラインが100本描かれたシートを用意しました。このラインを音の周波数と見立てると、これは100ヘルツの音をあらわしています。


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ここに、ラインを1本増やしたシートを重ねます。これは、101ヘルツの音をあらわしています。


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明るい部分と暗い部分があらわれました。


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線が重なる部分は明るく、線がずれる部分は暗くなります。これが『うなり』なのです。


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100ヘルツと102ヘルツのシートだと、明暗は2つ。103ヘルツなら明暗は3つ。このように1ヘルツずれるたびに、うなりである明暗も1つずつ増えるのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。