2020年3月28日放送 第573回
『変圧器』は、電圧を高くしたり、低くしたりする装置のことで電柱などにもついています。変圧器のしくみについて実験してみましょう。
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250巻きのコイルを鉄の輪に差し込んで、100ボルトの交流電源につなぎます。
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もう1つ、250巻きのコイルを用意しました。これも鉄の輪に差し込んで、白熱電球につなぎます。この状態で、交流電源のスイッチを入れると・・・
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コイルとコイルは直接つながっていないのに、電球がつきました。
(4)
コイルに交流を流すと、鉄芯に磁力が発生します。この磁力によってもう一方のコイルに電気が発生、電球がついたのです。
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実は、この仕組みを使い、コイルの巻き数を変えることで電圧を自由に変えることができます。それが『変圧器』です。
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では、変圧器を使って電圧を上げてみましょう。2つのコイルのうち、片方だけ、巻き数を増やした25000巻きのコイルに変えます。
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巻き数を100倍にすることで、電圧もおよそ100倍にすることができます。
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100ボルトの交流電源を250巻きのコイルにつなぎます。
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25000巻きのコイルの方は、V字の電極につなぎます。電源のスイッチを入れると・・・
(10)
100ボルトの100倍、およそ1万ボルトという高電圧によって電極の間に放電が起こったのです。このように巻き数の違う2つのコイルを使うことで電圧を変えることができるのです。
(11)
発電所から送られてきた電気の電圧を調整する施設、『変電所』。そんな変電所が、実は名古屋城の地下にあります。送電のロスを減らし、安定して電気を送るため高電圧で送られてきた電気を、変圧し、各家庭に送っているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。