2020年4月11日放送 第575回
すごく小さな世界で起きている、普段は目に見えない不思議な現象!
(1)
牛乳の中で面白いことが起きているんです。顕微鏡を使って観察してみましょう。
(2)
スライドガラスに薄めた牛乳を少量のせ、顕微鏡で拡大してみます。のぞく部分にスマホを置いて、撮影してみると・・・
(3)
小さな点が動いているのが確認できます。これは牛乳に含まれている『脂肪粒(しぼうりゅう)』。大きさは、およそ1ミリの1000分の1。とても小さな脂肪の粒が振動しているのです。この現象は、発見者の名前から『ブラウン運動』と呼ばれています。
(4)
ブラウン運動を、風船を使った模型で解説しましょう。大きな発泡スチロールの球が脂肪粒。まわりに沢山ある小さな球が水の分子だと思って下さい。
(5)
水の分子は、熱によって不規則に動いています。風船を叩いて、水の分子を動かすと・・・脂肪粒(発泡スチロールの球)に水の分子(小さな球)が何度もぶつかっています。
(6)
熱によって不規則に運動している水の分子がぶつかることで、脂肪の粒が動いているのです。これが『ブラウン運動』なのです。
(7)
実は、ロウソクの煙でもブラウン運動を見ることができます。ロウソクの煙にピンポイントで光を当てて、顕微鏡で観察します。
(8)
白い粒が不規則に動いているのが確認できます。この粒はロウの粒子です。熱によってまわりの空気の分子が動き、ロウの粒子にぶつかることで、不規則に動いているように見えるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。