2020年4月25日放送 第577回
スマートフォンの充電などでよく使われる『ワイヤレス充電器』
なぜ、置くだけで充電できるのでしょうか?
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こちらは充電器の模型です。中にコイルがあり、電池につながっています。
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ここに、電球につなげたコイルを近づけます。すると・・・
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電球がつきました。これがワイヤレス充電の仕組みです。
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実は、ワイヤレス充電用のスマホには、このようなコイルが入っています。
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充電器のコイルに電気を流すと磁力が発生。そこに、スマホ側のコイルを近づけることで、コイルに電気が流れ、充電される仕組みなのです。
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こちらの装置で詳しく解説しましょう。100ボルトの交流電源につながったコイルが、鉄の輪に差し込んであります。コイルと鉄の輪は、直接つながっていません。
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もう1つこちらに、コードがついた電球があります。
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このコードを鉄の輪に数回巻いて、電球につなぎ、電源のスイッチを入れると・・・
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電源のコイルと電球のコードは、直接つながっていなのに、電球がつきました。
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この場合、鉄芯に磁力が発生しています。この磁力によってコードに電気が流れ、電球がついたのです。これは、電圧を自由に変えられる『変圧器』の仕組みと同じです。
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コードの巻き数を少し増やすと、電圧があがり、先ほどよりも明るくなりました。このように変圧器では、コイルの巻き数によって電圧を上げたり下げたり調整することができます。
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変圧器を使って電圧を調整する仕組みは、発電所から家庭へ電気を送るときに使われています。送電のロスを減らすため、変圧器を使って一度電圧を上げ、その後、少しずつ下げて、送っているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。