2020年5月9日放送 第579回
乾燥剤などで使われている『シリカゲル』について実験!
(1)
これは、花を乾燥させて作ったドライフラワーです。
(2)
乾燥に使ったのは、シリカゲルです。シリカゲルの中に花を入れると、花の水分がシリカゲルに吸収され、そのままの形で乾燥するのです。
(3)
では、シリカゲルを作ってみましょう。 使うのは『ケイ酸ナトリウム水溶液』です。
(4)
ケイ酸ナトリウム水溶液を混ぜながら、塩酸を加えます。すると、白くなりました。これを傾けると・・・
(5)
化学変化が起こり、このように固まります。これを乾燥させ水分を飛ばします。
(6)
完全に水分が無くなれば、『シリカゲル』の完成です。シリカゲルはスポンジのように、目に見えない小さな穴がたくさんあいていて、そこに水分が吸収されるのです。
(7)
市販のシリカゲルの中には、青い粒が混じっています。これは、塩化コバルトが含まれたシリカゲルです。
(8)
これに水をかけると・・・赤くなりました。塩化コバルトは水を吸うと赤くなる物質です。これがあることで、水を吸い込んだシリカゲルの交換のタイミングが、一目でわかるようになっているのです。
(9)
実は、シリカゲルは再利用することができます。水を吸って赤くなったシリカゲルをフライパンで熱し、水分を飛ばすと青くなります。これで再び乾燥剤として使用することができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。