2020年5月23日放送 第581回
河原などに落ちている石『チャート』。実は、この石、昔からとっても役に立つ石なんです。
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まず1つ目が火を起こすときに使う『火打石』。
(2)
火打ちがねとチャートをぶつけると・・・火花が出て、火をつけることができました。チャートは鉄よりもかたいので、鉄が削れて熱い鉄粉になって飛ぶのです。
(3)
さらに、このような形に加工することで、弓矢の矢じりとしても使われていました。
(4)
金づちでチャートをたたくと・・・とがった場所ができます。
(5)
この鋭い部分で紙を切ると・・・簡単に切ることができるほど鋭く、かたいモノなのです。
(6)
チャートはどんな石なのか?よく見ると、ガラス質のようなモノが見えます。チャートを形成しているのは、二酸化ケイ素という物質です。これは、ガラスと同じ成分。鋭くかたいのも、二酸化ケイ素でできているからなのです。
(7)
実は、チャートは古代の海のプランクトンが堆積してできたモノ。プランクトン(放散虫)の殻を作っている物質、二酸化ケイ素が元になっているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。