2020年5月30日放送 第582回
金属パイプを使った不思議な科学マジック!
(1)
こちらのアルミのパイプの中に鉄球を入れます。当然、パイプを通って、すぐに下から出てきます。
(2)
ここからがマジックです。もう一度、やってみると・・・
(3)
今度はなかなか落ちてきません。
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マジックのタネはこちら。最初に入れたのは鉄球でしたが、2回目に入れたのは磁石でした。
(5)
そもそも磁石はアルミにくっつきません。しかし、磁石が金属パイプの中を通ると、パイプに電流が流れ、パイプから磁力が発生します。
(6)
このパイプの磁力が、落ちていく磁石に対してブレーキをかけるため、磁石がゆっくり落ちたのです。
(7)
今度は、3種類の金属でやってみましょう。真ちゅう、アルミ、銅のパイプです。同時に磁石を落とすと・・・
(8)
真ちゅうが一番早く、次にアルミ、そして銅が1番ゆっくり、磁石が落ちました。この現象は、金属によって電気の流れやすさが違うことから起こるのです。
(9)
電気を通しやすい銅は、発生する磁力が強くなりブレーキが一番強くかかります。次に通しやすいのがアルミ。すぐに出てきた真ちゅうは電気を通しにくい金属なのです。
(10)
電気を通しやすい金属である銅やアルミは、電線に使われています。中でも、送電線に使用される電線は、電気の流れやすさだけでなく、軽さや強さなども重要なため、『アルミ』に『はがね』を組み合わせて使っているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。