でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2020年6月6日放送 第583回

「ロウソクの科学」

ロウソクの科学第3弾。今回はロウの性質に注目。
ロウソクは、一度火をつけると安定して燃えますが、その原材料である『ロウ』はどれぐらい燃えやすい物質なのか?

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試験管にロウが入っています。温度をはかりながら、ロウを加熱していきます。


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ロウはおよそ60℃から溶け始め、液体になります。さらに、熱していきます。


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液体になったロウの温度は250℃をこえました。ロウに火を近づけます・・・まだ、燃えません。


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金属の『スズ』を熱したロウの中に入れると、あっという間に溶けてしまいました。金属が溶ける温度になってもロウは燃えないのです。


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さらに熱して300℃を超えました。もう一度、火を近づけます・・・やっぱり、燃えません。


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でも、この溶けたロウを水に入れれば・・・激しい反応がおきました。こんな風になるほど高い温度にしても、まだ火はつかないのです。


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安全に実験を進めるため、少しロウの分量を減らして、さらに熱していきます。360℃を超えました。これに火を近づけると・・・


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ようやく火がつきました。つまり、火がついているロウソクの先は、かなり高い温度になっているわけです。


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この火がついた状態で、ロウをバーナーから遠ざけると、火は小さくなり、また、バーナーに近づけると、火は大きくなります。つまり、ロウの温度によって炎の大きさが変わってしまうのです。


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しかし、ロウソクは一度芯に火をつけると、炎の大きさはほとんど変わらず、安定して燃え続けます。ロウソクは、簡単に安定した灯りを長時間作り出せる、とても優れた発明だったのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。