2020年6月13日放送 第584回
透明な液体を使った不思議な現象!
(1)
透明な液体が入っている容器。中に何も入っていないように見えますが・・・
(2)
液体の中からガラスのネズミか出てきました。なぜ、液体の中にガラスを入れると、見えなくなるのでしょうか?
(3)
ガラスや液体など、透明なモノを光が通過すると光りは曲がります。これを『屈折』と言って、屈折が起こることで、私たちは透明なモノでも見ることができるのです。
(4)
光がどのくらい曲がるかを表した数値を『屈折率』と言い、物質によって屈折率は違います。
(5)
しかし、屈折率が同じ物質同士では、屈折が起こらないのです。
(6)
ガラスのネズミと液体の屈折率が同じなので、屈折が起こらず、入れたネズミは見えなくなったのです。この液体は『エタノール』と『ベンジルアルコール』を混ぜたモノです。
(7)
ガラスより屈折率が小さいエタノールの中では、ガラスは見えます。一方、ガラスより屈折率が大きいベンジルアルコールの中でも、ガラスは見えます。
(8)
どころが、この二つの液体をある割合で混ぜると、ガラスの屈折率と同じになり、ネズミは見えなくなるのです。つまり、屈折率の異なる液体を混ぜることで、屈折率を変えることができるのです。
(9)
同じような実験が身近なモノでもできます。こちらの液体の中には、何も入っていないように見えますが、実は透明なゼリーが入っていました。
(10)
この液体は、水にガムシロップを混ぜたモノ。ゼリーと屈折率が同じになるよう調整すれば、ゼリーが見えなくなるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。