2020年6月20日放送 第585回
様々な場面で使われている『てこの原理』の利用法を紹介!
(1)
木に釘が深く刺さっています。ペンチで、力づくで抜こうとしても、抜けません。
(2)
しかし、釘抜きを使えば、大した力もいらず、簡単に抜くことができます。
(3)
支点から釘までの距離が短く、支点から持ち手までの距離が長ければ、釘にかかる力が大きくなり、軽く動かすだけで、簡単に釘を抜くことができます。
(4)
では、『てこ』のパワーを、大きな装置で実験してみましょう。
(5)
棒が吊るされている部分が支点です。スタッフが棒の端に吊るしたブランコに座っています。
(6)
そして、反対側を引っ張れば・・・てこの原理で簡単にスタッフを持ち上げることができます。
(7)
支点からロープまでの距離と、支点からブランコまでの距離は4:1になっています。すると、スタッフの体重の4分の1の力で持ち上げることができるのです。これを使えばスタッフの体重も簡単に測ることができます。
(8)
引っ張ったところにカゴを吊るし、何も乗っていない状態でバランスがとれています。
(9)
では、スタッフがブランコに座り、2リットルのペットボトルをカゴに置いていきます。
(10)
8本を乗せたところ、スタッフが持ち上がり、ちょうど釣り合いました。
(11)
2リットルのペットボトル8本で16kg。支点からカゴまでの距離と、支点からスタッフまでの距離は4:1なので、16kgを4倍して64kg。つまり、スタッフの体重はおよそ64kgとなります。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。