でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2020年6月27日放送 第586回

「生き物の科学 アリジゴク」

生き物にまつわる科学 アリジゴクを実験!

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この砂は、ある生き物の巣です。すり鉢状になっている砂の中心を静かにすくいとると・・・


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生き物がでてきました。これは『ウスバカゲロウ』という昆虫の幼虫です。


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この巣は、アリが入ると抜け出せず、幼虫のエサになってしまうので、『アリジゴク』と呼ばれています。


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なぜ、アリはここから抜け出せないのでしょうか?このすり鉢状の形に、アリが抜け出せない秘密があるのです。


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砂を手に持って少しずつ落としていきます。すると、このような砂の山ができます。この斜面の砂は、砂の摩擦によってギリギリ耐えている状態です。


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その証拠に、砂を上からどんどん増やしていっても角度はあまりかわりません。


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この角度を『安息角(あんそくかく)』と呼びます。


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この安息角をうまく利用したのが『アリジゴク』。ウスバカゲロウの巣なのです。


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ウスバカゲロウの巣は、崩れる限界の形になっています。ここにアリなどが入ると、出ようとしても砂が崩れてしまい、出ることができないのです。ウスバカゲロウの幼虫は、すり鉢状の巣によって虫を捕らえ、エサにしているのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。