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人手不足に悩む農家を“福祉業界”が助ける 広がり見せる「農福連携」 マッチングサイトも登場

報道局
愛知 特集 2021/06/11 18:30

深刻な人手不足が続く農家。以前は応募があった単発のアルバイト募集も、人が集まらない状況になっています。そこでマッチングサイトを利用し、種まき作業を障害者に委託。いま、農業と福祉の連携が広がりを見せています。

 

愛知県豊橋市で花農家を営む本多敏政さん。本多さんの農園では、デルフィニウムの出荷が最盛期を迎えています。

1年を通じて様々な花を生産していますが、種まきや収穫の時期だけどうしても人手が足りなくなってしまうことに悩んでいました。

「忙しい時期に手が回らなくて、単純な仕事なんだけど、(自分たちだけでは)できないというのがあり、常時雇用という条件で募集がかけられない。単発の募集だとなかなか応募がないので困っています」(花農家 本多敏政さん)

これまで、忙しい時期は企業を退職した世代をアルバイトとして雇っていました。しかし定期収入が得られる仕事に流れ、人が集まらない状況が深刻になってきたといいます。

 

何とかならないものか。悩む本多さんのもとに、意外な助け舟がやってきました。  

障害のある人たちです。普段、豊橋市内の福祉事業所で袋詰めなどをしている障害のある人たちに、今回、花の種まきを請け負ってもらうことになったのです。

「(種を)落とすのは募集かけたマニュアル通りに。画像通りに全部2個落としていただければいいので」(花農家 本多さん)

仕事は、あらかじめ作られた穴に花の種を落としていくというもの。単純ですが根気のいる作業です。

全員が真剣に黙々と作業を繰り返していきます。去年、仕事を始めた頃は時間がかかっていましたが、いまでは早く、正確にこなすことができるようになりました。

「とても楽しいです。また、仕事があったら来たいです」
「集中したいな、がんばりたいなと思う気持ちはあります」(福祉事業所の利用者)

「最初は心配でしたけど、いまは全然おまかせできます。戦力として考えているので、困った時には随時お願いしています」(花農家 本多さん)

こうした取り組みは福祉事業所にも多くのメリットがあるといいます。

「一般の方と同じようには仕事ができない中で、障害者を理解して、こういう仕事をくださって、仕事の幅が広がった」(福祉事業所 ユアケミスト 鈴木令奈さん)

障害者にとって、事業所以外での就労機会が得られたことは大きいといいます。

 

これまで全く縁がなかった農家と福祉事業所を結びつけたのは、農家と福祉事業所のマッチングサイトです。

農家側は作業内容や仕事の難易度を掲載。作業マニュアルもわかりやすく動画で紹介しています。その中から事業所側が希望の仕事を選ぶという仕組みです。

「農家はスポット(短期や単発)雇用を求めていますし、福祉施設側は就労機会の提供を求めていますので、最終的には農家や農業法人で働いた方を雇用まで結び付けたいと思っています」(マッチングサイト「アグリトリオ」を運営する 石川浩之さん)

 

農業は高齢化などの影響で労働人口が大きく減少。愛知県でも、この25年で約8万人から約4万人へと半分になっています(農林水産省調べ)。

一方、障害者の働く場は少なく、農業と福祉の連携は、今後、需要の増加が見込まれるといいます。

「作業の委託をやってよかったなと思うので、こういう取り組みを周りにも紹介しながらうまく農業と福祉が連携できたらいいなと思う」(花農家 本多さん)

「いつか(障害者の)就労に結び付けられたらいいなと思います」(福祉事業所 ユアケミスト 鈴木令奈さん)

今後、農業が必要とする担い手の確保と、福祉が求める障害者の活躍の場の広がりに、期待がもてそうです。

【「キャッチ!」 6月11日放送より】

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