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「コオロギ」が“食料不足”を救う?! 老舗蔵元が「こおろぎ醤油」を販売 食材として“昆虫”に注目集まる

報道局
特集 愛知 2021/01/12 11:30

創業1928年の老舗の蔵元が、昆虫の「コオロギ」でしょうゆをつくり、話題になっています。
大手製パン会社も「コオロギ」を使った商品を発売するなど、いま食材として注目されている“昆虫”。その背景には、世界的に懸念されている“食糧不足”の問題がありました。

 

創業1928年、愛知県豊田市にある老舗の「野田味噌商店」。

独特の香ばしい香りに包まれる木造平屋の中には、高さ約3メートルの大きな木桶(きおけ)がずらりと並んでいます。ひとつの桶で造られるみその量は約12トンだといいます。

「桶の中にみそが入っていて、この中でみそを熟成させています」(野田味噌商店 4代目 野田好成さん)

 

温度管理は一切しない天然醸造。一般的なみそは1か月、短いと約2週間で造られるものもあるそうですが、野田味噌商店では、豆こうじを塩と水で長期間仕込む昔ながらの製法でみそをつくり、約2年、熟成させているといいます。

さらに直売店では、欲しいみそを欲しい量だけ購入できる、昔ながらの「量り売り」をいまでも続けています。

 

そんな老舗が去年11月に発売したのが、原料に昆虫のコオロギを使用した「こおろぎ醤油」。1本に約480匹のコオロギが使われています。

商品化を進めたのは4代目の好成さん。コオロギを素材として面白いと感じ、コオロギを使ったしょうゆの開発に挑戦しようと決意したといいます。

 

これまで約30年にわたり、社長として会社を引っ張ってきた3代目・清衛さんは、息子の斬新なアイデアに最初は抵抗があったといいます。

しかし、90年以上の歴史をもつ老舗の蔵元。「伝統を守る」ということは、変化しながら前進することでもあると考え、開発に賛成しました。

「変化させる、レボリューションを起こすということは絶対重要です」(3代目 清衛さん)
「しっかり未来を見つめながら、伝統を守れる会社になりたい」(4代目 好成さん)

 

「こおろぎ醤油」は、東京の昆虫食レストランと共同で開発されました。

作り方は、国産コオロギの粉末に米こうじ、塩と水を合わせ、半年以上発酵・熟成させます。

コオロギ感を凝縮させた「こいくち」と、爽やかな感じに仕上がっている「うすくち」の2種類があり、香ばしく、白身魚などに合うということです。

実際に、「キャッチ!」のスタッフが試食したところ…。

「しょうゆです。言われなかったら(コオロギだと)分からない。コクがあって、おいしい」
「普通のしょうゆよりも少しなめらかで、さっぱりしている感じがします」
「普通のしょうゆのにおいですね。特に違和感はない。普通においしいです」(キャッチ!スタッフ)

 

しょうゆ以外にも、コオロギを使った人気商品が。

去年5月に「無印良品」が発売した「コオロギせんべい」。一袋に約30匹分のコオロギの粉末を使用していて、入荷するたびに数日で完売するという人気商品です。(※1月中旬に一部店舗で再入荷予定)

また、敷島製パンが開発したのは、コオロギの粉末を練り込んだ「フィナンシェ」と「バゲット」。去年12月、限定300点をオンラインショップで売り出したところ、2日たたずに完売。思わぬ反響に、商品開発担当者も驚いたといいます。(※1月下旬に再販売予定)

 

いま、食材として大注目のコオロギ。専門家によると、注目を集めている理由は、世界的に懸念されている“食糧不足”の問題でした。

「コオロギだけということではなく、昆虫がこれから先、私たちの食糧としていいんじゃないかという、WHO(世界保健機関)やFAO(国連食糧農業機関)の考え方がある」(名古屋女子大学 片山直美 教授)

2013年、国連食糧農業機関が世界人口の増加による食糧不足の対策として示したのが、栄養価が高く、環境負荷の少ない「昆虫」だったんです。

 

日本の伝統的な調味料にまでなった「コオロギ」。その可能性は、今後も広がっていきそうです。
 

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