1年で全国ワーストを返上! 三重県 信号のない交差点での一時停止増える 引き続き注意を
去年のJAFの調査で、信号のない交差点で自動車が一時停止した割合が、全国ワーストだった三重県。
しかし今年の調査では、全国17位まで急浮上。意識改革が進んでいます。
街で見かける信号のない横断歩道。この場所で大きな事故につながりかねないのが、横断歩道の一時停止違反です。
今年1月に津市内の横断歩道を取材したところ、人が渡ろうとしても横断歩道で一時停止する車はなかなか確認できませんでした。
ところが、10月中旬に同じ横断歩道を同じ時間帯で撮影してみると―。
「女性が横断歩道を渡ろうとしますが、車止まらなかったですね。次のバイクは止まりました。男性が横断歩道渡る時止まりましたね、車止まりました」(記者)
実際に、お昼の1時間を記者が調査してみると驚きの結果が。
12組の人が横断歩道を渡ろうとしたとき、車が止まったのは6組。なんと50%の車が一時停止しました。(JAFの調査とは場所などは違う)
それを裏付けるのが今年8月にJAFが調査した結果。
なんと一時停止の割合が全国ワーストだった3.4%から27.1%に上昇し、全国で17番目に。
津市内で街行く人に聞いてみると。
「以前に比べるとどうですか?」(記者)
「ちょっと楽になったかな、昔に比べて。最近(横断歩道を渡るときに)怖いと感じたことないね」
「横断歩道があると、止まってくれる人は多いですね。知らん顔して(一時停止せずに)通っていく人が多かった」
聞こえてきたのは一時停止をする車が増えてきているという声。
そもそも、信号のない横断歩道で歩行者などが渡ろうとしている場合、車は一時停止が義務。
三重県警は、去年のJAFの結果などを受け、取り締まりや啓発活動を積極的に行ってきました。
前回より大幅に改善されたおよそ27%という今回の結果には、まだ満足していないようです。
「7割以上の人がまだ止まっていない状況ですし、実際に横断歩道上での事故も発生しているので、今後も交通指導取り締まりや広報啓発を強化していく」(三重県警 交通企画課 森本誠 警部)