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“はだしの住職”との別れ 「世のため、人のため」住職の思いは人々の心に 亡くなる直前には孫娘と念願の対面

報道局
特集 愛知 2022/04/19 19:00

今年2月に亡くなった“はだしの住職”伊藤三学さん。年中、スーパーマンのTシャツに短パン姿、足元は“はだし”で、生活困窮者への炊き出しを11年以上、毎日、続けていました。先日、四十九日の法要が行われ、集まった人たちは、在りし日の三学さんをしのびました。


4月12日、愛知県岡崎市の山あいにある松樹寺で、今年2月に亡くなった伊藤三学住職の法要が行われました。

50人近い僧侶が集まり、本堂に響く読経。“満中陰”と呼ばれるこの法要は、四十九日目の忌明けの日を迎えたことを意味しています。


生前の三学さんは年中、スーパーマンのTシャツを着て、短パンに、はだし。

生活困窮者への炊き出しを11年以上、毎日、続けていました。

炊き出しの間には、ほうきとちりとりを手に、駅周辺の掃除をするのも日課。

炊き出しの場所で、普段は見かけない人がいると、気軽に声をかけていきます。

自らが保証人となって生活保護を受けられるようになった人は、200人以上だといいます。


そんな三学さん、去年5月ごろから、体調の異変を感じていました。

病院で受けた診断は、食道がん。大手術になると言われたといいます。

しかし、三学さんが選んだ道は手術を受けず、断食や食事法でがんを治すというのです。


がんに打ち勝ち、その先に楽しみがあるという三学さん。

「(来年の)1月には、私の娘が、出産する予定です」(三学住職)

元気で孫に会えるよう、炊き出しは続けていました。ところがー。

「(がんの)部位が心臓に近いところだから、もう、今の段階まで来ると、手術はちょっと無理ですというふうに言われました」(三学住職)

思わぬ結果を受け、去年12月、最後の炊き出しをした後、入院して抗がん剤治療をすることになりました。


ところが-。

「翌朝の7時だったんですけど、(東岡崎駅へ)行ったときに車があるもんだから。うどんをいっぱい買って配っていました」(三学住職の妻 文子さん)

抗がん剤治療が始まる当日の朝、病院を抜け出して、できる限りの支援をしていたのです。


体力を使う抗がん剤治療の後、放射線の治療を続けていました。

年が明けてからは、自宅で療養する日々。

そんな中、待ちに待った孫娘の誕生。しかし、コロナ感染拡大と自身も肺炎を患い、会えない日々が続いていました。


孫娘の陽音ちゃんに、やっと会えたのは、2月27日。

三学さんは満面の笑みで「かわいいね」と見つめ、その夜、静かに息を引き取りました。


満中陰の法要が終わった後にやって来たのは、岡崎市の中根康浩市長。

「多くの市民が三学先生に助けられたと、救われたということだと思います。感謝申し上げます。市政に功労のあった方々を表彰させてもらう制度があるんですけども、三学先生もね、その対象にさせていただいておりましてね」(中根康浩 岡崎市長)

毎年7月1日に市政記念式典が開催され、そこで、長年の功績を称えて表彰される候補者に選ばれていました。



世のため、人のためにと生きてきた三学さん。その思いは人々の心に深く刻まれ、決して忘れることはないでしょう。

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