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“空き家”を使って「地域の人から愛される本屋」を 29歳女性の挑戦始まる 愛知・名古屋市

報道局
特集 愛知 2021/01/26 11:30

ネット販売の台頭などで“街の本屋さん”が閉店に追い込まれるなか、愛知県名古屋市の金山駅近くの商店街に16日、ちいさな本屋さんがオープンしました。去年には全国で約9000店舗にまで減ってしまった書店業界。そんな逆風のなか、29歳の女性が、近所の人たちの“憩いの場”にしたいと、書店を開店するまでの奮闘を取材しました。


金山駅近くの商店街に16日、オープンしたのは、書店「TOUTEN BOOKSTORE」。

木のいい香りがする店内には、新書がずらり。絵本から経済書まで、本の種類は多種多様。老若男女が楽しめる本をそろえています。カフェスペースもあり、近所の人たちの“憩いの場”となるような書店を目指しました。


この書店をオープンしたのは、古賀詩穂子さん(29)。幼いころから本が大好きで、大学卒業後、出版流通の仕事につきましたが、次々と閉店していく書店の現状を目の当たりにし、「地元で本屋を開店したい」という思いが強くなっていったそうです。

「自分の知らない情報に触れられるし、自分が興味があることが深堀りできるし、そういうのが場所としてすごく貴重だなと思っていて。なのに、本屋さんってすごくなくなっていくし。でも地域に絶対あったほうがいいなと思っていて」(TOUTEN BOOKSTORE 古賀詩穂子さん)


そこで登録したのが、「さかさま不動産」という不動産マッチングサービス。借りたい人が想いをPRし、それに共感したオーナーが物件を紹介するというサービスで、マッチングする物件は“空き家”です。

古賀さんが借りた店も、実は4か月前までは空き家でした。

全国でも問題視されている“空き家”問題。年々増えていて、2033年には約2000万戸、全住宅の約30%が空き家となるという予測も出ています。


空き家活用の取り組みとしても注目される「さかさま不動産」を始めたのは、三重県桑名市の会社「ON―CO」。

「流通していない物件(空き家)ってたくさんある。貸そうと思ってなかったとか、古すぎて貸せると思ってなかったとか。市場にのらなかった物件を借りると家賃が安かったり、家賃の交渉がしやすい」(ON-CO 水谷岳史さん)

古賀さんも、自分の予算に合うように、大家さんと直接交渉することで希望の値段に調整してもらい、比較的安く借りることができたといいます。


書店オープン2か月前、工事が徐々に始まっていました。

そのころ、古賀さんは、お店に並べるための本を選ぶ“選書”をしていました。これまでの経験や知識などから、店に置くための本、約3000冊を選別していきます。毎日200冊もの新刊が出るため、なかなかはかどりません。


オープンまであと1か月。少しでも工事費用を安く抑えようと、古賀さんは自分で壁を塗っていました。作業は年末まで続きましたが、年明けには、書店としての姿が見え始めていました。

空き家の時のままの壁や柱に、新しい本棚。“地元のもの”にこだわり、新城市の木を使ったといいます。

「地域に愛されるお店になりたいなと思っています。それで街が活性化したり、そういうふうにつながっていくと、すごくいいなと思っています」(古賀さん)


そして、いよいよオープンの日。新型コロナウイルスの影響などもあり、本の配送が遅れるなどして、間に合った本は全体の半分のみ。それでも、店内には子どもから大人まで、オープンを待ち望んでいた人たちが訪れていました。


そして、初めて、ちいさなお客さんに絵本が売れました。

「うれしい、ありがとうございます」(古賀さん)


かつて、にぎわっていた商店街も、今では開いている店は数軒のみ。そんな中、空き家だったお店が、近所の人の“憩いの場”に生まれ変わったのです。

地域の人から愛される本屋さんを作りたい。空き家を使った古賀さんの挑戦が始まりました。

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