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目の不自由な人にもやさしい“うどん店”へ アツアツの“みそ煮込みうどん”どう渡す? 名古屋の老舗が挑戦

報道局
特集 愛知 2021/09/02 19:00

さまざまな人に“味噌煮込みうどん”を食べてもらいたいと、イスラム教徒の人も食べられるメニューを作るなど、アイデアを実現化している名古屋市内の老舗うどん店。今回は点字メニューを製作。さらには、目の不自由な人への接客を学び、“やさしい”店づくりに取り組んでいました。
 

名古屋市千種区の老舗うどん店「大久手 山本屋」。さまざまな人たちに“名古屋めし”を楽しんでほしいと、食材の制限が厳しいイスラム教徒でも安心して食べられるメニューを開発するなど、これまで試行錯誤を続けてきました。

そして今回は、目の不自由な人にもどんどんお店に来てほしいと、点字のメニューを製作。これで視覚障がい者の人たちにも満足してもらえると思ったのですが…。

「実は、点字メニューを作っても(視覚障がい者の中で)点字が読める人は10人いたら1人ぐらいで、意外と点字が読めない」(「大久手 山本屋」 青木裕典さん)

「すべての視覚障がい者が点字を読めるわけではない」と聞いた青木さんは、実際にどんなふうに接客すれば喜んでもらえるか、実践することにしました。
 

目の見えない人や見えにくい人がお店に来たとき、どう対応したらいいのか。名古屋身体障害者福祉連合会の細江さんにお手本を見せてもらいました。
 
「白杖(白いつえ)を持っていたら白杖を持っていない側に立つ。半歩前に立ってあげてください」
「店の中に入りました。ここちょっと狭いので1列になります。ヒジを後ろに回してください。ここは狭いので1列になりますよという合図です」(名古屋身体障害者福祉連合会 細江道子さん)

細江さんからのアドバイスは、今までに聞いたことのないものばかり。
 

さらに…。
  
「絶対やってはいけないのは、こっちこっち!座って!など、無理やり体や手を引っぱること。つえを引っぱるのもダメです」(名身連 細江さん)
 

そして、お茶やおしぼりを出すときにも注意しなければいけないことが。

「こことか、そことか、あっちとか、こっちとか分かりません。必ず、右斜め上に置きますねとか、1時の方向に動かしますねと、言葉で」(名身連 細江さん)

「(視覚障がい者が)メニューを見ているときに、危ないなと思って湯飲みとかを勝手に動かさないでください。動かすと永遠に見つからないんですよ」(名身連 細江さん)

目が見えないとはどういうことなのか、うなずかされる話ばかりです。
 

アドバイスを受け、さっそく実践。

「お茶を置きます。左手の前に置きます。おしぼりとお箸をお茶の右手に置きます」(女性店員)

どこに何を置くか、的確に伝えることが大事です。
 

では、アツアツのみそ煮込みうどんは、どう渡せばいいのでしょうか。

細江さん:「フタを失礼いたします。左上にフタを置いておきます」
女性店員:「レンゲを探すときに(熱い鍋に)触れて危ないと思いますが、レンゲは違う所に置いた方がいいですか?」

名身連 近藤和美さん(全盲):「別に全然危なくないですよ」
細江さん:「みそ煮込みは熱いものですし、土鍋から熱が伝わってきますもんね」
名身連 近藤さん(全盲):「(熱さは)十分伝わってきます」

大まかな位置さえ伝えれば、後は本人が慣れているので自分でできるといいます。
 

続いては、ほんの少しだけ見えている「弱視」の人にメニューを見てもらいました。

「倍率の高いルーペは大きく見えるけど、その分、視野がすごく狭くなる。10円玉1枚分の視野しかない。カレー煮込みうどんは読めたが、いくらかな?と(ルーペを)移動させると、まっすぐ値段まで移動させるのが難しい」(弱視の小池恭子さん)

つまり、メニュー名と値段の間のすき間を縮めると、ルーペを動かしても追いやすいんだといいます。

まさに、知らないことばかりです。
 

この日は、今回の取り組みを見学しに、東京や広島から訪れた人の姿もありました。

「学ぶことだらけで、我々の当たり前が当たり前ではない」(流通経済大学 非常勤講師 守護彰浩さん)
「視覚障がい者の生の声を聞いて、今まで考えてなかった場面を学生に共有したい」(広島市立大学 ヌルハイザル・アザム・アリフ 准教授)
 

参加した店員さんは…。
「自分が思っていたより(普段の接客と)一緒。普通に接客していた、お客さま自身で判断してくだることが多い」(女性店員)

今回体験をした店員さんが共通して感じたのは、「普通の接客でいいんだ」ということ。少しだけ相手を思いやる、それが大切なようです。

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