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“ごみ”が原因で海苔の生産に異変 「清掃活動を行うも限界が―」地元漁師ら困惑 三重・鳥羽市

報道局
三重 特集 2020/10/26 14:16

 三重県鳥羽市にある答志島産の海苔(のり)。豊かな磯の香がするとして高く評価されていますが、いま、ある“ごみ”が原因で、生産が危ぶまれる事態が起きています。

 

 鳥羽市にある答志島。伊勢湾と太平洋の間に浮かぶ、漁業が盛んな島です。

 しかし、いま異変が起きているということで地元の漁師を訪ねると、浜辺の辺り一面に、ごみの山が。

「このごみはどこから?」(記者)
「伊勢湾流域の川から流れてきたものと思われます」(地元の漁師 小浦嘉門さん)

 すべて川から海へと流れ着いてきた、いわゆる「漂着ごみ」で、ペットボトルや発泡スチロールなどのプラスチックごみが多く含まれていました。

 また一見すると自然のものに思われる流木にも、切られた痕が。人が切り倒した木材が流れ着いたとみられています。

 答志島で45年漁師をしている小浦さんによると、10年ほど前から増えてきているといいます。

「局地的に雨が降るようになって、流木がどんどん来る。ペットボトルもすごく増えた。どんどん増えている」(地元の漁師 小浦さん)

 

 海苔の養殖を営む前田昭彦さんは、このごみが、海苔の生産にも悪影響を及ぼしているといいます。

「これが去年の海苔ですけど。こういう風に海苔に付いているものが…」(海苔養殖をする 前田昭彦さん)

 一見普通の海苔に見えますが、よく見ると小さな茶色い粒のようなものが。これは藁(わら)だということですが、時にはビニールの破片が入っていることも。

 近年このような異物が入ることが、以前より多くなったといいます。


 

「製品になると返品等がありますので(出荷できない)。その辺が非常に困る」(海苔養殖をする 前田さん)

 

 なぜ答志島に、こんなにも漂着ごみが集まるのでしょうか?専門家に聞いてみると、原因はごみが流れる経路にあるそうです。

「三重県に沿って、川の水もごみも流れるっていう傾向がある。答志島は、ごみが太平洋に出る途中にある」(四日市大学 千葉賢 教授)

 

 これは漂着ごみの流れをシミュレーションしたもの。色のついた細かい粒が川から流れ出た漂着ごみを現します。

 時間を追ってみていくと、たしかに答志島にたどり着いていることが分かりました。

 

 小浦さんたち漁師や島の人たちは清掃活動を行っていますが、限界があるといいます。

「みんなが気を付けていればもっと減る。私が元気なうちには『半分ぐらい減ったな』となればいいなと思ってます」(地元の漁師 小浦嘉門さん)

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