漁獲量激減のウナギ 意外と身近にも生息? “全国初”の方法でウナギの住みやすい環境を調査
環境の変化などによって漁獲量が激減している、ウナギ。
そんなウナギが住みやすい環境を作ろうと愛知県豊橋市で行われた調査で、意外にも身近にも生息していることがわかりました。
名古屋市中区の日本料理店では、天然ウナギのお値段は、なんと9900円!
店主によると、愛知県蒲郡市で取れた海の天然ウナギだそうで、「1週間に2回ぐらい入荷があればいい方。貴重なもの」といいます。
環境の変化などによって漁獲量が激減した貴重な食材。このままでは、日本の食卓からどんどん遠のいてしまいます。
そんな中、天然ウナギのモニタリング調査が豊橋市の汐川干潟で行われました。
この日は、調査のために1か月前に設置された“石倉カゴ”を引き上げます。
石倉カゴとは、狭いところを好むウナギのために、中に石を入れて隙間をつくったカゴです。
石倉カゴを使った干潟の調査は、全国で初めてだということです。
今回、捕獲された天然ウナギは、小さいものから大きいものまで、29匹もいました。
その中に、電子タグがついたウナギを1匹発見。
「前回とれた8匹のウナギに、電子タグをつけて放流したんです」(海みらい研究所 丸﨑敏夫さん)
電子タグをつけて放流したウナギが再捕獲された場合、海の深いところなどだけではなく、身近な干潟にも生息していることの実証につながるというのです。
「放流して1か月後もここにいるということは、たまたま(川を)下ってきたのではなく、ここで生息している可能性が高いことが今回わかった。大きな発見です」(海みらい研究所 丸﨑さん)
汐川干潟にウナギが住める環境が残されていることがわかった今回の調査。
今後、ウナギが住みやすい環境作りのために生かしていくそうです。