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コロナ禍で行き場失った“伊勢まだい”2万匹 地元出身の料理人によってお茶漬けに変身 ネットで販売も

報道局
特集 三重 2020/12/03 11:00

 三重県のブランド魚「伊勢まだい」。今年4月、新型コロナの影響で2万匹が行き場を失いました。

 窮地を救うべく立ち上がったのは、三重県出身の料理人。一流の職人の手によって、お取り寄せできる“究極のお茶漬け”に生まれ変わりました。コロナ禍で気づかされ“新しい地産地消”の形とは-。


 三重県産のミカンやお茶などの粉末を混ぜたえさで育てられた「伊勢まだい」。ブランド魚として、関東などに出荷されていましたが、新型コロナの影響で行き場を失いました。休業要請によって、出荷先だった関東などの飲食店への流通が、相次いでストップしたのです。

 南伊勢町の阿曽浦で、マダイの養殖業を営む橋本純さん。異変が起きたのは今年4月、突然のことだったといいます。

 

「2万匹の魚が行き場を失った。きのうまで売れていたのに、急に売れなくなるのを経験するのは初めて」(マダイ養殖業者 橋本さん)

 出荷量は“実質6割~8割減”になり、稚魚も含めて約36万匹の魚のえさ代や維持費が、大きな負担になっていました。


 そんな窮地を救おうと動き出したのは、東京・西麻布で割烹料理店を営む田中佑樹さんです。四日市市出身のため、地元・三重県の食材にこだわり、橋本さんのマダイも以前から使っていました。

 コロナ禍で自らの店も売り上げが半分以下となるなか、田中さんは、生産者と前を向く方法を考え始めたといいます。

「普段から食材ありきで僕らは仕事させてもらっている。いまの状況をうまく前向きに捉えられることができるのではと」(伊勢すえよし 田中佑樹さん)


 開発したのは「伊勢まだいのかぶせ茶漬け」。志摩市の加工業者と協力し、熟成したタイを瞬間冷凍。家庭でも気軽に楽しめるような商品を作り上げました。

 そして、「三重の恵み」というプロジェクトを立ち上げ、インターネットや三重県内で販売を始めたのです。

「新しい地産地消を提案したいと思いますし。地元の人が地元の食材に誇りを持って、他県の人や贈答物というときにチョイスしてもらうのが大事かなと」(伊勢すえよし 田中さん)


 生産者と加工業者、そして料理人で作った究極のお茶漬け。先月、橋本さんが多気町の県立相可高校の調理クラブで講演した際に、生徒たちにも食べてもらいました。

「食感が冷凍されたものとは思えないくらいおいしかったので、すごく感動しました」
「新鮮なままで、プリプリとした食感と風味が出ていたので、すごくおいしかったです」(相可高校の調理クラブの生徒)


 “地元で作ったものを、地元で消費することで行き場を失う心配を減らしたい-”。橋本さんたちは、コロナ禍で気づかされた課題を、次の世代に伝えます。

「作っているものはすべて命があります。その命のバトンをつなぐため、皆さんも役割を持っていると思うので。命をつないで人にいいものを提供してあげてください」(マダイ養殖業者 橋本さん)
 

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