繁華街の焼き肉店で火事 原因はホルモンか 一度は消火も ダクト内に付着した油に引火した可能性 名古屋・栄
11月30日の夜、名古屋市中区の焼き肉店で起きた火事。出火原因はホルモンとみられることが新たにわかりました。一度は消えたとみられた火ですが、ダクト内の付着した油に引火し、燃え広がったとみられています。
暗闇のなか、激しく燃え上がる真っ赤な炎。あたり一面、煙が立ちこめています。消防の消火活動中には、燃えている壁の一部が剥がれ落ちる瞬間も…。
火事があったのは、名古屋市中区栄にある焼き肉店。当時、店は営業中でした。
消防車など20台が出動したほか、店内にいた客と従業員あわせて15人が避難するなど現場は一時騒然となりました。
「焦げ臭くない?って窓を開けたら真っ白で、1時間くらいして炎が見えて避難した」(目撃者)
火の手に気付いた焼き肉店の従業員が消防に伝えたのは、「ダクト内に火が入った」という内容でした。
警察によると、出火当時、店内では客がホルモンを焼いていたといいます。
そこで、火が一度燃え上がりましたが、すぐに消火。しかし、ダクト内に火が入っていたことに気づかず、そのまま天井まで燃え広がってしまったということです。
原因のひとつとして考えられるのがダクト内に着いた“油 ”です。
ダクト火災を検証した実験映像(実験:東京消防庁 制作:東京防災救急協会)。実験では、ダクト内の油のこびりつきを再現するために、ラードが塗られています。
鍋から出火すると、しばらくして、火は内部へと徐々に伝わり、燃え広がりました。
ホルモンからダクトに燃え移って起きたとみられる今回の火災。
警察と消防が、ダクト内の付着した油に引火したとみて、当時の状況を調べています。