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小学校で広がる“傘差し通学” 熱中症を防げるのか? 実証実験

報道局
特集 愛知 岐阜 三重 2020/06/25 9:30

 雨が降っていないのに雨傘を差して通学する小学生。熱中症対策ということですが、実はこれまで、どのくらい効果があるのか検証されていなかったといいます。

 本当に効果はあるのでしょうか?専門家の協力を得て、実証実験を行いました。

 

 愛知県津島市の西小学校。雨傘を差しながら登校する小学生の姿がありました。

 雨が降っていないのに、なぜ雨傘を差しているのでしょうか?

「コロナ対応もですが、熱中症対策ということで、“豊田の小学校の傘差し”登校を見て、本校でもやったらどうかと(始めた)」(津島市立西小学校 石原良子校長)

 きっかけは、5月に愛知県豊田市の童子山小学校がはじめた“傘差し登下校”。新型コロナウイルス感染防止のため、人との距離を保ちながら熱中症対策にもつながるという一石二鳥のアイデア。

 実はこの取り組みは全国から注目され、東海地方だけではなく埼玉県や新潟県などさまざまな地域の小中学校でスタートしています。

 実際、子どもたちはどう感じているのでしょうか?感想を聞いてみると。

「距離は傘を差しているので、(他人との)間隔は取れていると思います」
「暑い日とかは、(太陽の)日が当たらなくて涼しいです」(児童)

 登下校中に傘を差せばマスクや帽子をかぶらなくてもいいということもあり、子どもたちの反応は上々のようですが、一方でこんな声も。

「雨が降っていなくて、風が強い時に傘を差すと傘は邪魔になる」(児童)
「週明けは、体操服など持っていく荷物が多い時は少し心配かなと」(保護者)

 風の強い日や荷物の多い日は、傘が負担になるという声も。

 実際、こういったことが理由で、この取り組みを中断した学校もあります。群馬県の小学校では5月からはじめたばかりの傘差し登下校を約3週間で取りやめたといいます。

 一方、傘差し登下校をはじめた津島市の西小学校では、傘差しによる子どもたちの負担を減らすために、持ち帰る必要のない勉強道具は学校で保管可能にしました。さらに、ランドセルより軽いリュックサックでの登下校を許可しました。

「ことしは夏休みも登校があります。大変暑い日が続くということで、今の時季より徐々に練習を重ね、上手に傘を差せるように」(津島市立西小学校 石原校長)

 これからの暑い時季、熱中症対策として期待される傘差し登下校。

 しかし子どもたちが使っているのは雨傘。実は子ども用の日傘は流通量が少なく、手に入りにくいため、ほとんどの子どもは雨傘を使っているのです。

 では、雨傘は熱中症対策として効果があるのでしょうか。熱中症予防の研究をしている大同大学の渡邊慎一教授監修のもと、検証してみました。

 実験に用意したのは、 “遮熱コーティングが施された日傘”、“黒っぽい色の雨傘”、“白っぽい色の雨傘”の3種類の傘。また、傘を差す高さは7歳の子どもの平均身長120センチを想定し行いました。

 5分間の検証実験で、熱中症の危険を示す“暑さ差数”がどれぐらい違うのか比較してみたところ…

「日なたよりは、暑さ差数が下がっていますね」(大同大学 渡邊慎一教授)

 検証の結果、暑さ差数(WBGT)は傘無しの日なたは27.3℃、“日傘の場合”は24.6℃、“雨傘の場合”両方の色で25.1℃でした。

「雨傘であっても、日射を遮るということで傘を差さないより、(雨傘を)差した方が熱中症予防になると考えている」(大同大学 渡邊教授)

 しかし渡邊教授は、子どもの熱中症予防に最適なのは日傘だと指摘します。

 名古屋市中村区にある百貨店「ジェイアール名古屋タカシマヤ」を訪ねると、色とりどりの子ども用の日傘が並んでいました。

 もともとこの店では取り扱っていませんでしたが、5月下旬から50件以上の問い合わせが相次いだため、6月中旬から販売を開始したといいます。

「小学校の夏休みが短くなるということもあって、登校の間の熱中症を心配する親御さんが増えてきている。開業してから一度も子ども用の日傘は取り扱いしていなかったので。初めてですね」(店員)

 大手の傘メーカーでも製造しているところがほとんどなく、流通量が少ないという子ども用の日傘。

 実は、名古屋市中区丸の内にある「株式会社小川」では、おととしから子ども用の日傘の開発を始めていました。

「(おととし)子どもが熱中症で倒れるニュースがたくさんありました。なぜ子どもの日傘がないんだろうという疑問から、商品企画を始め開発を始めました」(株式会社 小川 小川恭令社長)

 昨年は1シーズンで200本ほどしか売れなかったという子ども用の日傘。しかしことしは、これまでの3週間だけで2000本以上売れているといいます。

 問い合わせや注文が昨年の10倍にも急増し、急ピッチで増産中だという子ども用の日傘。こちらのメーカーでは今後も商品の開発に力を入れていきたいとしています。

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