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ハチミツ「あつたハニー」熱田神宮近くの福祉施設で生産 利益は障がい者工賃に反映 人とのふれあいが良い刺激にも

報道局
特集 愛知 2021/07/02 19:05

熱田神宮で毎月1日に開かれるイベントで売られているハチミツ「あつたハニー」。熱田神宮近くの福祉施設で働く女性と、施設を利用する障がい者がひとつひとつ丁寧に作っています。商品化まで2年、ようやくできたハチミツには、深い思いが詰まっていました。

 

名古屋の熱田神宮で開かれる「あつた朔日市(ついたちいち)」で売られている、「あつたハニー」。
 
熱田神宮からほど近い、とあるビルの屋上で集められています。

 

作っているのは、福祉施設で働く坪井美佳さん(42)。養蜂は、おととしの春、何の知識もない状態から始めたといいます。きっかけは、あまりにも低すぎる障がい者の工賃を何とかしたいとの思いからでした。

「“工賃”を上げなくてはいけないという思いです」(名古屋身体障害者福祉連合会 坪井美佳さん)

障がい者が1か月働いて得る平均工賃は1万6000円あまり(令和元年・愛知県/就労継続支援B型事業所の場合)。坪井さんの施設も、平均で1日4.6時間、月に20日あまり働きますが、時給は268円ほどです。

 

坪井さんは、障がい者が自らハチミツを作り販売し、その利益を工賃に反映できないかと考えました。

養蜂を学んで2年。今では施設の利用者にそのノウハウを教えられるまでになりました。

 

巣から蜜を取り出す作業も、施設のみなさんは積極的に参加します。

巣を遠心分離機に入れて回しているのは、ムードメーカーの杉山智美さん(46)。

「高校のときに交通事故にあって、この施設に来ましたが、養蜂がみんなで力を合わせてできることに感動しました」(杉山智美さん)

 

試行錯誤の2年間を経て、ようやく、商品化にこぎつけました。

「来た来た来た!すごいね濃厚だね」(坪井さん)

春先のミツバチは、熱田神宮周辺のサクラやツツジの蜜を集めるそうです。

 

商品化に向け、瓶詰め作業を手伝う山崎啓成さんは、約10年前に発症した脳梗塞が元で右半身しか動きません。しかし、瓶を鉛筆で固定してラベルを張るなど、自ら工夫し、作業を進めていました。

山崎さんは去年、あつたハニーを販売した時のことが忘れられないといいます。

「あれね、楽しかったですよ、大変楽しかったです。普段は自分がやったことがすぐお客さまに渡るわけではないが、今回は自分がやったものが店頭で直接お客さまに与えられるので、温かみが違いますよ」(山崎啓成さん)

 

この日、瓶詰めできたのは50本。全部売れたら、6万5000円の利益になるそうです。

「(利益分の)6万5000円は利用者さんの工賃に加えられます。利用者さんは30人ぐらいいらっしゃるので。1か月の工賃が(1人)2000円アップは大きい」(坪井さん)

 

そして、迎えた7月1日の「あつた朔日市」。

雨のなか、ムードメーカーの杉山さんは傘もささず、どうやって自分たちがハチミツを作っているか、一生懸命伝えていました。

「ちょっと生々しいですけど、ハチミツが作られている現場です」(杉山さん)

 

この日は雨が激しく降ってきたこともあり、目標には届かず、売れたのは40個。しかし、坪井さんは売り上げとは別に、ある手応えを感じていました。

「施設では決められた方との交流はありますが、こういうふうに一般の方や初めて会う方とお話しするのは、なかなかできないので、刺激にもなっています。売れるとうれしいという声も出ています」(坪井さん)

目標は、障がい者が自ら作ったハチミツで、自分たちの生活の質を上げてもらうこと。坪井さんの切なる願いです。

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