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【戦後75年特集】「相手を知らないから差別…」 戦争中に収容所に入れられた“日系アメリカ人” 差別のない世界へ 伝え継ぐ「戦争の記憶」

報道局

 太平洋戦争時、アメリカで人種差別の対象になっていた日系アメリカ人。強制収容所にも送られた歴史もあります。その強制収容所で生まれた方を取材しました。 
 

 今年5月。アメリカ・ミネソタ州で、黒人男性が白人警察官に首を押さえつけられ、死亡するという痛ましい事件が起きました。 

「息ができない!お願いだ!」(首を押さえつけられた黒人男性) 

 黒人に対する理不尽な行為に世界中から怒りの声が上がる一方、人種差別という問題がいまもまだ残っていることが浮き彫りになりました。 


 実は75年前の太平洋戦争のさなか、差別の対象は私たちに関係の深い人にも向けられていました。それは、私たち日本人と同じ顔を持つ「日系アメリカ人」。 

 日本から自由の国・アメリカに渡ったのですが、勤勉で働き者であったがゆえに、白人にとって自分たちの地位を脅かすのではでないかという邪魔な存在となり、差別の対象となっていったのです。 

「当時と今で似ているのは、アメリカは、肌の色で人を判断することがあるということです。当時その対象だったのは日系人でした」(ロイ・イケダさん) 

 
 こう語るのは、米・カリフォルニア州に住むロイ・イケダさん(77)。強制収容所で生まれた日系3世です。 

 日系アメリカ人たちは、永住権を得た列記としたアメリカ人であるにも関わらず、見た目を理由に、その子孫までもが差別をうけ、生活の自由まで奪われ、ついには強制収容所に送られることになったのです。 
 

「私たちは牢屋に入れられ、銃を突きつけて監視されていたんです。何も間違ったことをしていないのに」(イケダさん) 


 日系アメリカ人への反感が決定的なものとなったのは、1941年の日本軍による「真珠湾攻撃」でした。 

 これをきっかけに、アメリカ政府は、彼らを「敵性外国人」とみなし、約12万人を10か所の強制収容所に送ることにしたのです。 

 

「収容所では24時間、監視員が監視していて、誰も逃げることができませんでした」(フレッディー・マサヨシ・ツハラさん) 

 こう話すのは、ノースカロライナ州に住む日系3世のフレッディー・マサヨシ・ツハラさん(81)。強制収容所に送られた経験を持ちます。 

「食事は、自分の部屋で食べることはできず、大きな食堂のようなところで、みんなで取らなければなりませんでした」(ツハラさん) 

 イケダさんからはこんな証言も。 

「多くの日系人に日本国籍を放棄するようプレッシャーを与え、時には暴力も振るいました」(イケダさん) 

 当時、収容所は「転居センター」と名付けられ、平和な生活をが描いた映像も作られていました。しかし実際には、その逆で自由を奪われた暮らしが強いられていました。 

 政府関係者は「強制収容所」と呼び、周りを有刺鉄線で囲い、常に監視員が監視を行っていたのです。 


 京都府に住む野崎京子さん(80)。
 
 日系アメリカ人でもある彼女は、2歳から6歳まで強制収容所で過ごしました。 

 父・谷川力さんはアメリカ政府から危険人物とみなされ、極寒の最も過酷な環境にある収容所に移送。一家離ればなれになった経験を持ちます。 

「父だけはスパイの容疑をかけられてFBIに連行されて、人権の侵害、蹂躙(じゅうりん)ということです」(野崎さん) 

 終戦から43年後。アメリカ政府は強制収容所へ送ったのは、人権侵害だったと公式に謝罪し、賠償金の支払いを決めました。 


 しかし、こうした過去の過ちへの反省があったにも関わらず、いまなお、市民の中には少なからず差別が残っています。 

「偏見というのは全て無知からくるのだと思います。知らないということはある意味で恐怖でもある。知らないから差別されている人がいる。その差別に対して国がどう向かうか、国の姿勢も問われるし、一般の人の差別に対する思考も大事」(野崎さん) 

 人を肌の色や、人種で判断することがあってはなりません。互いのことを深く知り、理解を示すことが差別や戦争のない社会につながります。 
 

 平和な未来へ。差別を経験した人は私たちに語ります。 

「何か間違ったことが起きているのに傍観する人ばかりだったら、まだ同じことが繰り返されます。これはダメだ!と立ち上がる人が必要なんです。何でもいいから何か行動することが大事なんです」(イケダさん) 

「おかしいと思ったらとにかく声に出して言う。大きな声をあげなきゃダメ。はっきり分かるように言わなきゃいけないということが大事」(野崎さん)

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