“豆まき”中止で“一升マス”生産にも打撃 売上500万円減も、活路求め―― 岐阜・大垣市
コロナの影響は、節分の豆まきに欠かせない“マス”にも――
メーカーは意外な使い方に、活路を求めています。
「マス」生産量で全国一を誇る岐阜県大垣市。実際に製造する会社に話を伺うと…。
「豆まきのマスをつくる作り手としては、(出荷量は)例年の半分ですね」(大橋量器 大橋博行 代表取締役)
豆まきの際、豆を入れるマス。毎年、節分の際には神社や寺などから一般的なマスより大きい一升マスの注文が約1万個入るといいます。
しかし、今年は新型コロナの影響によりイベントは中止となり、キャンセルが相次いだため、例年の半分・約5000個しか売れませんでした。
売上は去年から約500万円減り、急なキャンセルで200個もの一升マスが余ってしまいました。
余った一升マスを活用しようと、活路を見出したのが銭湯です。
一升マスが、かけ湯に使う木桶として使われていました。
「節分祭りがどこもコロナの影響で中止になり、他でマスを使えないかと相談があったので、縁起物としてのいい雰囲気があるので、そのあたりの雰囲気とかヒノキの香りとかをお客さんに楽しんでいただけるんじゃないかと」(恵みの湯 並河征之 支配人)
お湯をかけるとヒノキのいい香りが漂ってきます。
「風情があっていいんじゃない。持った感じもいいですし。日本ぽくって」
「(風呂以外にも)ほかの分野でも、もっと使われてもいいと思うけれど」(お客さん)
「節分で邪気を払い一年の無病息災を願うというイベントだと思うので、マスでお湯をかけることで 邪気を洗い流してもらい一年の無病息災を願ってもらえたら」(恵みの湯 並河征之 支配人)