味は5種類“食べられるスプーン”に注目 すでに1万個売上 環境問題への貢献目指す
愛知・安城市役所の食堂。
お昼時の様子を見ていると…スプーンまで食べていました。
この食堂で採用されている“食べられるスプーン”。おから、抹茶、かぼちゃなど5種類あり、色で野菜の風味を感じてもらえるように工夫されています。
開発したのは、愛知県で食堂を運営する企業。開発のきっかけは「環境問題」でした。
「食べられるスプーンだから、食べてしまえばごみも出ない」
「プラスチックの環境問題で、ごみを少しでも減らせたらいいなと」(勤労食 濱崎佳寿子 常務)
海洋汚染につながるなどとして、世界的に問題となっているプラスチックごみ。日本でも、ストローやテイクアウト用の器を紙製にするなど、“脱プラスチック”が進んでいて、環境にやさしい商品ができないかと考えていたといいます。
ほかにも、開発のきっかけになったというのが「食べられる器」との出合い。
「“食べられる器”は面白いなと感じた。そういったものができたら、皆さんにも喜んでいただけて、楽しみの先に環境問題に取り組めるんじゃないかと」(勤労食 濱崎常務)
“食べられるもの”で何かできないかと社内でアイデアを出して議論を重ね、約1年かけて開発。10月から、ネット販売や安城市役所の食堂で販売していて、これまでに約1万個も売れているそうです。
「家でのクリスマスパーティー、お誕生日パーティー、食卓を囲むっていう場面で使っていただけると、人とのつながりというところも感じられるのかな」(勤労食 濱崎常務)