しかし、翌年大きな試練が待ち受けていた。開幕から幾度もマウンドに上ったが白星を挙げることはできなかった。そして迎えた5月27日巨人戦、1点リードで迎えた6回巨人の攻撃。1アウト満塁のピンチを背負った山本昌はクロマティを併殺に打ち取り危機を脱した。
このとき彼が『目をつぶって投げた』のが《スクリューボール》だった。そして初勝利をようやく手にすることができた。この1勝はエースへの貴重な第一歩となった。
あれから13年、同じように白星から見放されている山本昌。一軍で再び快投を披露するには栄光への階段を共に上った《スクリューボール》の復活がカギとなる。
[2002.4.28] |

故アイク生原氏に
スクリューボールを教わる山本昌
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