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高校時代の恩師との出会い… 井端弘和

今シーズン不動の1番打者として、活躍を続ける井端弘和。この活躍の陰には高校時代の恩師桑原監督の存在があった。神奈川県川崎市で育った井端は中学時代は普通の野球少年だった。
しかし、彼の野球センスの良さに気付いたのが桑原監督だった。桑原監督は川崎市内の有名選手を視察するため、シニアリーグを訪れた時、ちょうど相手チームで戦っていた 井端の守備の上手さにひかれ当時、監督を行っていた堀越高校に入学させた。これが、井端の野球人生を変える運命的な出会いとなった。

桑原監督は「井端の守備は絶対にファンブルしない (一度つかんだボールはグローブから落とさない)ところと、スローイングの良さ」にほれ込んだ。高校時代も悪送球のエラーは見たことがないと語った。 桑原監督と出会った井端は本格的に野球を始める事になった。高校時代には1日最低5時間の練習とさらに、練習が終わった後も寮に帰ってからひとりで2時間はバットを振っていたという。
桑原監督は高校時代の井端の印象は野球以外ではほとんど覚えていないと言う。
「いつも無口でどこにいるのかわからない程存在感がなかった」と…。

しかし、野球に関しては監督が望んでいる事を言わなくてもきちんと自分で考えやれる井端に関して、桑原は本当にいい意味で使いやすい選手だったという。ただ、監督としてはちょっと 物足りなかった。もうちょっと横着でもいいんじゃないかと…。

当時、担任をしていた武内先生は井端の印象はクラスでもおとなしかったので、あまり覚えていないというくらい無口な子だった。これで野球部のレギュラー 大丈夫なのかなあと思っていたと語った。

しかし、野球のセンスは物凄いものがあったらしい。2年でレギュラーの座をつかんだ井端は2度の甲子園を経験している。 かれのショートとしてのポジショニングは感心させられたという。この辺りは感覚やセンスが良くないとできない。教えてもらってうまくなるものではなく、自分の感覚で覚えていくものだと。
井端にはその才能がずば抜けていたという。

とにかく、いちはやく彼のセンスを見抜き、野球を教え込んだのは恩師桑原監督である。彼との出会いがなかったら今の井端は存在していないだろう。


堀越高校時代の井端と桑原監督
[2002.5.26]
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