しかし、その後で「町田はまだ若いから、日本記録《代打本塁打27本・高井保弘(元阪急)》も狙ってもらいたい」と町田にエールを送った。それから、5日後町田は川又の記録を抜いた。
プロ野球選手達にとって記録とは現役時代に積み上げてきた貴重な財産である。しかし、記録というのはいつかは破られるもの。そうやって競い合って生まれた記録だからこそ価値のあるのである。
記録は破られてしまったけれど、川又コーチが現役時代に残した代打男としての活躍はファンの心には生涯残り続けるはずである。
そして、川又コーチは今、自分の記録を破った、その町田を抜く若手選手たちを育てあげている。いつか、自分の教え子の中からその記録を破る選手が出る事を夢見て…
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川又米利2軍バッティングコーチ |