23日に日本野球にデビューを果たしたオマール・リナレス。そのデビュー戦でいきなり決勝タイムリーを放つと27日には待望のホームラン。さらに28日にも先制タイムリー。リナレスが打つと負けないという不敗神話までもが囁かれかけてきた。
そんなリナレスに山田監督も「少し慣れてきたんじゃないかな。打席で余裕が出てきたし、相手の攻めを読むことができるようになってきたと思う。」と徐々に日本の野球に慣れはじめてきたリナレスに大きな期待を寄せている。
そのリナレスのこだわりはバットにあった。現在リナレスの使っているバットはケガでアメリカに帰国したゴメスが使用していたバット(34インチ880グラム)である。日本人選手の平均は900グラム以上なのに対してこのバットは少し軽めなものである。それは、日本人投手の変化球に対応するためである。
さらに、そのバットのグリップにテープを巻いているのがこだわりである。それは、リナレスが慣れ親しんだ金属バットの感触により近づけるためである。
デビューして以来、日本投手の徹底したアウトコース低めの変化球攻めに苦しんでいるリナレス。日本の野球は相手の苦手なコースに徹底的に攻めこんでくるのが特徴である。
それに慣れるためすぐにフリーバッティングでアウトコースのスローボールをライト方向に打つ練習を行っている。
日本の野球に早く慣れたいと望むリナレス。これを克服するとさらに相手にとっては怖い存在となる。
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