グランパスの新たな顔
新外国人マルケス インタビュー |
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いよいよ大づめを迎えたJリーグ1stステージ。
J1 16チームで唯一無敗をキープしているグランパスだが、残り2試合を残し、首位市原に勝ち点4差の4位。逆転優勝はかなり難しい状況になってしまった。
そんなチームにあって日に日に存在感を増しつつあるのが、6月末にブラジルから来日した新外国人FWのマルケス。
スピード感あふれるプレーでサポーターを魅了するマルケスに話を聞いた。
(7月10日取材)
□グランパスにきて、ここまでのプレーを振り返っていかがですか? まだ万全ではありませんが、満足できるプレーができていると思います。予想していたことですが、環境の違う異国でのプレーは大変です。実は今でも夜中に目が覚めたりするんです。でも試合して慣れていけば、もっと良いプレーを見せることができるでしょう。
□174センチ66キロ、FWとしては華奢な部類に入ると思うのですが?
体が小さいのは私にとってハンデではありません。事実、この体で私はブラジルのビッグクラブを渡り歩き、代表まで登りつめたのですから。身長のなさをスピード、瞬発力、タイミングでカバーしてきました。
□理想とするFW像を教えてください。
チームプレー、組織的なプレーができるFWです。私はずっとFWをしてきましたから、このポジションにはこだわりを持っています。ただゴールをあげることにはこだわっていません。大切なのはチームの勝利。点をとるよりも、パスでも何でも良い。チームの勝利に貢献できる「キーマン」でありたいと思っています。
□一瞬にして相手を抜き去るスピードにはただ驚かされます。まるで後方にも目があるみたいですね?
後ろにも目?それは正しいかもしれません。相手ゴールを背にしてプレーする時はDFとの距離、どんなフェイントが有効か、経験からそういったことを気配で感じることができます。そして足元にボールを置いてのターンの速さには絶対的な自信があります。
□他に得意なプレーはありますか?サンガ戦ではオーバーヘッドキックも見せてくれましたが?
タッチラインからのセンタリングです。ブラジルでは通算100ゴール以上上げていますが、それ以上にアシストも決めています。アクロバティックなプレーも任せてください。ブラジルではゴールを決めたことがありますよ。サンガ戦はあれが決まっていたら名刺代わりのゴールになったのに…。機会があれば、ああいったプレーを今後も見せることがあると思います。
インタビュー終了後、「どうだった?僕のインタビューは?」と気さくに声をかけてくれたマルケス。細い足にあらためて驚かされたのだが、さすがは元ブラジル代表。自らの実績、プレーについては絶対的な自信を持っている様子がうかがえた。
[2003.7.21] |