おかえりなさい!楢崎凱旋
―日本の守護神、今度はJリーグで・・・―
|
ワールドカップも終盤に近づいた6月28日、
守護神として、 史上初ワールドカップ日本決勝トーナメント進出に貢献した楢崎正剛が、チームに再合流した。
日本代表が敗れた後、1週間ほど休養をとったという楢崎、
およそ1ヶ月ぶりのチームメイトとの再開に、ピッチ上の姿とは一転、笑顔が絶えなかった。
練習後は、地域の学校や名古屋市長のもとを訪ね、挨拶まわりで大忙しの1日を送った。
その後、会見を開いた楢崎は、充実した表情でワールドカップを振りかえり、今度はグランパスでのJリーグ制覇に意欲を見せた。
|

今度はJリーグでの活躍を誓う
|
Q.久し振りにチームに合流して
みんなに「おつかれさま」「おめでとう」と言われた。
僕は「どうも!」と答えました。(笑)
みんなが応援してくれていて感激した。
Q.ワールドカップを振りかえって
ベルギー戦での先発を聞いたときは、「出場があるかも?」という予感はしていたが、心臓がドキドキした。
前の晩は、試合のことを考えて緊張した。
ただ、さすがにワールドカップ、これまでの国際試合以上の声援だったので励みになった。
チーム全体によい影響があったのは間違いない。
テレビでもワールドカップばかりだったから。
大会中はアッという間に時間が過ぎていった。
全部が印象深いけど、中でも、ロシア戦が強烈に残っている。
初めて勝った喜びがあったから。
トルコ戦で負けたことで、悔しさは残った。
チームみんながもっと上を目指そうと思っていたから。
ただ、精一杯プレーしたという充実感はある。
上手くできて自信になったこと、そうでなかったこともある。
それは自分なりに課題として整理している。
今度はそれをJリーグで活かしていきたい。
プレッシャーもあり、緊張感もあり、でも楽しめた
もう気持ちは切り替えている。
ただワールドカップの経験は、生かして次につないでいきます。
4年後のことは今は考えられないが、今後も代表には常に入っていきたい。
サッカー選手である以上、目指すのは当然だから。
ただ今は、ひとつ、ひとつ毎日やるべきことをやっていきたい。
次はなんとかJリーグで優勝したい。
ワールドカップが楢崎選手にどんな影響を与えたのか。
それを確かめるためにも、Jリーグでの活躍に注目していきたい。
取材:五十嵐智明
[2002.6.28] |