(2002/5/15)
中京テレビ・スポーツ部は1992年にできた比較的新しい部署。
スタッフの数も総勢10名と少数精鋭型。
プロ野球の試合やさまざまなスポーツを取材して、日々のスポーツニュース・「スポーツMAX」「スポーツうるぐす」「NNN24」などで放送するための素材作りをするのがお仕事。
他にもゴルフなどの中継や、「スポーツスタジアム」などの番組制作に当たっています。
きょうは、その舞台裏を私、前田麻衣子がご紹介しましょう。

案内していただくのは、この人、スポーツ大好き大藤先輩。

深夜に及ぶ作業になるため出社は午後1時。
出社早々スポーツ新聞にざっと目を通すと、ナゴヤドームへ出発!。

ちょうどこの日は中日x広島の3連戦初日。
球場へ到着すると、選手のコンディションをチェックしたり、コーチなどの裏方さんから情報を集めたり。

後ろにいるのは、東京ドームでの巨人戦ベンチリポートにそなえ、取材にきていた佐藤アナ。
とりあえず鹿島ピッチングコーチと世間話。
(それも仕事のうちです:大藤)

じゃーん。これが「記者席」です。
バックネット裏最上段の特等席にあります。
ナゴヤドームへ行かれた方なら見たことがあるかも。

ちょっと選手(ベンチ)からは距離が遠いけど、野球の試合全体を見るならここが一等席。
スコアブックを記録したり、試合を収録しているカメラマンなどに指示を出したりします。

試合開始前に中京テレビへもどった大藤さん。
さっそく本社のサブ(放送用の副調整室のこと)でスタンバイ。
ここで、ナゴヤドームから光ファイバーでリアルタイムに送られてくる試合の映像を収録しながらスコアをつけるのです。

いざ試合が始まれば、その展開を見ながら約1分のVTRにまとめるためのストーリー構成を組み立て始めます。

食事中も、スコア片手に思案中の大藤さん。

「NNN24」の放送は午後10時30分から。
それに間に合わせるためには、どんなに遅くても10時15分には仕上げないといけません。
(ちなみにVTRの編集というのは、1分作るのにだいたい1時間かかります)
そうなると9時には始めたい。でもなかなか9時に終わる試合なんてない!
だから試合途中から編集作業に入るのですが、途中で試合展開が変わってしまうと、それまでの構成がチャラ!。延長サヨナラ勝ち!なんてゲームは、見ている方には劇的ですが、スポーツ部の皆さんは胃がキリキリする思いで見てるんです。

無事編集が終わると、ナレーション原稿をアナウンサーと読み合わせ。
この日のアナウンサーは板谷さん。

そしてできあがった完成素材を日本テレビの放送サブへ伝送。
同じように「スポーツMAX」用の放送素材も仕上げて任務完了。

あとはテレビで無事オンエアされているのを見て、ホッ。
放送されてしまえばあっという間の事ですが、ウラではこんなに時間がかかっていたのです。