開幕して1ヶ月なかなか波に乗っていけないドラゴンズ。なかでも1点差ゲームは1勝7敗と接戦に弱い。
その原因のひとつにはセットアッパー岩瀬とクローザーのギャラ-ドが昨年までの安定感がないというところにあるだろう。
岩瀬にいたっては現在2敗とここ一番で打たれている。その原因は今年から導入された“新ストライクゾーン”が影響している。やはり、リリーフの基本は低めへのコントロールだ。昨年までの岩瀬の特徴は地面すれすれに
ストレート、スライダーを投げ込んでいた。これが今年はストライクゾーンがあがったため高めで勝負しようとしている。
それが中途半端になってしまい、バッターのベルト付近にボールが集まり打たれている。やはりリリーフの基本は低めへのコントロールである。ストライクゾーンが変わっても去年のように低めへの意識を持って投げていけば球威は変わってないので今までどうりの成績が残せるだろう。それから、今年は投げるときに右肩が早く開いてしまう。
そのためにバッターにボールが見やすくなってしまう。できるだけ右肩を残してボールを頭の後ろにできるだけ隠して投げる。ここを直していかなければいけないだろう。
さらにギャラ-ドは気持ちが強く抑えとしては最高のものをもっている.しかし、その強気の性格で抑えよう抑えようという気持ちがですぎるために投げるとき体の軸が1塁側に流れていてしまう。
そのためにリリースポイントがずれてしまっている。その結果コントロールを悪くして打たれてしまっている。ピンチになっても平常心でいつもどうり投げていけば何の問題もないだろう。
ギャラ-ドの一番いいところは右バッターのアウトコース低めにきまるストレートだ。これが今年はコントロールミスから真ん中に入ってきている。だからギャラ-ドはアウトコース低めに力強い球を投げられるようになってきたら問題はない
といえるだろう。これが彼の復活のバロメーターである。
とにかくふたりともドラゴンズには欠かせない存在である。さらに、先発陣と違って毎日試合に臨まないといけない。ふたりは試合から外すわけにはいかない。
だからこそ毎日のブルペンで調整していかなければいけない。ブルペンでは一球一球低めを意識して投げてもらいたい。
このふたりが昨年までの調子に戻ってこないとドラゴンズは接戦をものにしていくのは難しいだろう。
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