28日の阪神戦、ベテランの山本昌が1ヶ月振りの白星を挙げた。
しかも6月2日以来の先発での勝利。これは本人はもちろん、6本目の投手の柱ができたチームにとっても大きい1勝になった。
28日に一軍登録された山本昌。約1ヶ月ファームで汗を流した訳だが、それが今回の結果につながっている。
今季年齢からくる衰えが心配されているが、ボールのキレ・スピード、そしてスタミナに関しては私がコーチをしていたときと
さほど変わりはなかった。ただ《勝ち運》に恵まれていなかっただけだと思う。
負けが続くことにより精神的に追いこまれていたのが、二軍に落ちたことで気持ちをリフレッシュさせることができた。
そして満を持して臨んだ28日の阪神戦、5回とはいえ投げきり白星を掴んだ。この1勝が気持ちの切り替えを生むことになる。
プロ19年目故に、今までにはない《勝ち運》の無さがスランプに陥る原因となったが、
一度それを思い出せば逆に勢いを取り戻せるものだ。そういう意味でも先日の1勝は価値のあるものになるだろう。
連戦が続く夏本番のこれから。百戦錬磨・チーム歴代単独2位のベテラン左腕の復活は、
熱い夏をさらにヒートアップさせてくれるだろう。
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